この記事は、うさぎのライフステージ毎のペレットの選び方が分かります。
まずはペレットの主原料を知りましょう
ペレットの主原料はうさぎの主食である牧草と同じです。その牧草の種類は大きく分けて2種類あり「アルファルファ」と「チモシー」です。
アルファルファの特徴
アルファルファ主原料のペレットはタンパク質やカルシウムを多く含み、嗜好性も高いことからグルメなうさぎも食べやすく、仔うさぎやシニアうさぎ・痩せ気味のうさぎなど幅広く与えられています。嗜好性があるからといって与え過ぎると、肥満や結石の原因になりますので注意が必要です。維持期にはチモシー主原料のペレットに切り替えるようにしてください。
チモシーの特徴
チモシー主原料のペレットは高繊維質なので、歯や胃腸への負担を避けるため成長期の仔うさぎには与えないように注意が必要。低たんぱくでカルシウムが多く含まれているので、活発に動き回る維持期以降にはおすすめのペレットです。なお、嗜好性は高くないため好き嫌いが顕著に分かれることもあります。与える際には様子を見ながら、メーカーや量・配分を調整してあげてください。
ペレットの選び方
うさぎのペレットの主原料を確認したら、本題であるうさぎの年齢や嗜好・健康状態に合ったペレットの選び方をご紹介します。
ライフステージに合わせたペレットの選び方と与え方
人間も、成長期には栄養満点の食事を、年齢が上がるにつれ塩分や脂質を控えるなど、年齢とともに食生活に気を配りますよね。うさぎにも年齢に応じたペレットを選んであげましょう。
・成長期(0~1歳)うさぎの体を作る大切な時期
→栄養価の高いアルファルファ主原料のペレットを食べるだけ与える
・維持期(1~5歳)体も心もグングン大人になり活動的になる時期
→低タンパクのチモシー主原料のペレットに切り替えて健康維持を
・中年期(5~7歳)体も心も落ち着いて代謝も徐々に落ちてくる時期
→低カロリーのチモシー主原料のペレットの導入も検討して肥満防止を
・高齢期(7歳~)食欲や体力・代謝も落ちて特に健康管理に気を配りたい時期
→健康補助成分(アガリクス・グルコサミンなど)配合のチモシーペレットの導入も検討して健康管理を
あくまで目安になりますので、うさぎの体質や健康状態に合わせて与えるペレットを選んでください。
うさぎの様子を見てペレットの配分を考えよう
先ほど、ライフステージに合わせてアルファルファペレットとチモシーペレットの使い分けをご紹介しましたが、すべてのうさぎに当てはまることではありません。
換毛期・痩せ気味のうさぎには成長期を過ぎてもアルファルファのペレットを多めに与えることもありますし、嗜好性の高くないチモシーペレットは食べたがらないうさぎには根気よくメーカーを変えることも。目安にとらわれずに、かかりつけの獣医さんに相談してみてください。
グルテンフリー(穀物不使用)を優先させることでうっ滞防止
小麦などの麦類に含まれる「グルテン」を使わない食事のことを、グルテンフリーというのをご存知でしょうか?実はこのグルテンは、人間だけではなくうさぎにも与えすぎない方がよい物質とされています。牧草とグルテンに換毛期の毛が混ざってしまうと、うっ滞のリスクが高まる恐れがあります。
うさぎのペレットには小麦粉が使われていることが多く、グルテンフリー商品のバリエーションは少ないのが現状です。したがってグルテンをゼロにできるご家庭は少ないかもしれませんが、グルテンフリーのペレットに変えられるようであれば、ぜひ変えることをおすすめします。
嗜好性の強いうさぎに複数種類のペレットを与えている方は与えすぎに注意しつつ、牧草の補助としてペレットを与えて、うっ滞予防を心がけてください。
まとめ
うさぎのペレットは種類もメーカーも豊富であり何を選べばいいのか分からず悩まれる飼い主さんも多いはずです。この記事を参考にうさぎのライフステージに合ったペレットを選んで上げてください。
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